怪盗ルビィ・マーチンスン

語り手の「ぼく」(名前は明らかにされない)が従兄のルビィとともに行った犯罪の数々を記録する、というのがこのシリーズの基本フォーマット。ホームズものに似ている。
会計士であるルビィの週給が「70ドル」とある。これが50年前のニューヨークの標準だとすると、貨幣価値はこの半世紀で10分の1に減少したことになり、インフレの程度がよく分かる。
ドーナツを「揚げせんべい」と訳してある翻訳もかわいい。

  1. ルビイ・マーチンスン/初めての犯罪 1957 AHMM(ヒッチコックマガジン)'59.8  
  2. ルビイ・マーチンスン/詐欺師 AHMM'59.9  
  3. ルビイ・マーチンスン/前科 1958 AHMM'59.10  
  4. ルビイ・マーチンスン/恋の唄 AHMM'59.11  
  5. ルビイ・マーチンスンの婚約 AHMM'59.12  
  6. ルビイ・マーチンスン/猫泥棒 1959 AHMM'60.1  
  7. ルビイ・マーチンスンと野球小僧 AHMM'60.2  
  8. ルビイ・マーチンスン/銀行破り AHMM'60.3  
  9. ルビイ・マーチンスン/歯医者を狙え! 1960 AHMM'60.7
  10. ルビイ・マーチンスン/毒のついた手紙 AHMM'61.1

以下は本巻には収録されていない残りのルビィ・シリーズ。 

  1. ルビイ・マーチンスンと大いなる棺桶犯罪計画(ルビイ・マーチンスンの棺桶事件) 1961 AHMM'61.6  
  2. ルビイ・マーチンスンの変装 AHMM'61.12  
  3. ルビイ・マーチンスンの大いなる毛皮泥棒(ルビイ・マーチンスン 毛皮を狙う)1962 AHMM'62.7  
  4. ルビイ・マーチンスン、ノミ屋になる1967