2009-04-21 涼宮ハルヒの溜息/谷川流 本 哲学 涼宮ハルヒの溜息 (角川スニーカー文庫)postedat 2010.7.28谷川 流,いとう のいぢ角川書店売り上げランキング: 18932Amazon.co.jp で詳細を見る ハルヒシリーズ第2巻。長編。『憂鬱』から半年後、文化祭へ向けた自主映画「朝比奈ミクルの冒険」の製作過程が描かれている。 なぜ映画に電気店と模型店のCMが挿入されているのか(それを条件にカメラとモデルガンの提供を受けたから)、なぜ朝比奈の瞳の色が一瞬だけ異なるのか(カラーコンタクト)、なぜ長門が朝比奈に馬乗りになるシーンがあるのか(本物のビームが出てしまったのを止めるため)等々、映画の各シーンの意味が判明する。 以下、備忘メモ。 猫のシャミセンが人語を喋る場面は、チューリング・テストや「中国語の部屋」(ジョン・サール)問題と同じ。 『カエアンの聖衣』(バリントン・ベイリー著)に言及あり。 ヘテロクロミア(虹彩異色症)とは、左右の目で虹彩の色が異なる症状のこと。 古泉の演ずる劇は「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」(トム・ストッパード)。