涼宮ハルヒの陰謀/谷川流

ハルヒ・シリーズ第7巻。タイム・パラドックスもの長編。
8日後の未来から朝比奈みくるが送られてきた。しかも送ったのは自分(キョン)らしい。下駄箱には更に未来の朝比奈みくるから何を為すべきかの指令が次々と届けられるが…という話。

変愛小説集Ⅱ

  1. 「彼氏島」ステイシー・リクター … 
  2. スペシャリスト」アリソン・スミス … 
  3. 「妹」ミランダ・ジュライ … 
  4. 「私が西部にやって来て、そこの住人になったわけ」アリソン・ベイカー … 
  5. 「道にて」スティーヴン・ディクソン … 
  6. ヴードゥー・ハート」スコット・スナイダー … 
  7. 「ミルドレッド」レナード・マイケルズ … 
  8. 「マネキン」ポール・グレノン … 
  9. 「『人類学・その他 100の物語』より」ダン・ローズ … 
  10. 「歯好症(デンタフィリア)」ジュリア・スラヴィン … 
  11. 「シュワルツさんのために」ジョージ・ソーンダーズ … 

マウス―アウシュヴィッツを生きのびた父親の物語/アート・スピーゲルマン

アウシュビッツを生き延びた父親に漫画家の息子がインタビュー。『ゴーマニズム宣言』のようにインタビューの過程自体をも作品中に取り込んでいて、異常に吝嗇だったり黒人に対する差別を隠さない父親の嫌な面もそのまま描かれている。
柴田元幸による作者へのインタビューが本になっていた。

グ、ア、ム/本谷有希子

母と長女と次女とでグアム旅行。最初から最後まで家族の嫌な面ばかり描かれていてそれはそれは見事。
表紙の『春』(ボッティチェッリ)は細川真希。

血と暴力の国/コーマック・マッカーシー(著)黒原敏行(訳)

コーエン兄弟による映画化は原作にかなり忠実だったということがわかった。
訳者による解説で、自作に関する翻訳者からの質問を無視するコーマック・マッカーシーの姿が披露されていた。短い解説文にも関わらず2回も触れられているところを鑑みるに、著者は相当めんどくさい人なのかも。