きみの血を/シオドア・スタージョン(著)山本光伸(訳)

きみの血を (ハヤカワ文庫NV)
シオドア スタージョン
早川書房
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吸血鬼譚を現代的にリアリズム重視で描いたらどうなるか、という作品。とはいっても50年前の小説だけど(1961年)。結果として、吸血に説得力を与えるための説明要因として精神分析や変態性慾が持ち出され、もはやヴァンパイアものでもホラーでもない、不思議なお話に。クラフト・エヴィングも出てくる。