霞が関埋蔵金男が明かす「お国の経済」/高橋洋一

霞が関埋蔵金男が明かす「お国の経済」 (文春新書)

霞が関埋蔵金男が明かす「お国の経済」 (文春新書)

印象に残ってる内容をピックアップ・スクラップ。
不況対策としては「金融政策」と「財政政策」という2つの方法があるが、変動相場制の下では財政政策(=公共事業)には効果がない(マンデル・フレミング理論)。なぜなら、①公共事業の資金調達として国債を発行する→②国債を発行すると金利が上がる→③金利が上がると円高になる→④円高になると輸出が減る→⑤公共事業によるプラスが相殺されて元の黙阿弥、となるから。
「国際金融システムのトリレンマ」とは、皆が望む①固定相場制②独立した金融政策③自由な資本移動、は3つを一度に実現することはできない、というもの。